四国カルストと海の幸を満喫する旅

2019夏 四国カルストの旅
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満点の星空と美味しい海の幸を求め、高知西部を旅して来ました。

今年の夏休み旅行は星空観察が出来る場所への旅を計画していた我が家。

近畿圏から気軽に光害が少ない星空観察が出来る場所としては、和歌山南部(竜神、串本)辺りが有名ですが、害獣に襲われる危険性や暑さなどの条件が合わなかったので(折角の休暇なので、出来れば涼しい場所でのんびり過ごしたい)、1泊泊まりで旅する事が可能な四国カルストまで足を延ばして来ました。

日本にカルストと呼ばれる場所は、三大カルスト(平尾台(福岡県)、秋吉台(山口県)、四国カルスト(愛媛県・高知県))以外にも何か所か存在する様ですね。

カルストとは?

カルスト地形(独: Karst)とは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形(鍾乳洞などの地下地形を含む)である。化学的には、空気中の二酸化炭素を消費する自然現象である。

  • 秋吉台(山口県): 特別天然記念物、国定公園に指定されている。
  • 平尾台(福岡県): 天然記念物、国定公園に指定されている。
  • 四国カルスト(高知県・愛媛県)
  • 阿哲台(岡山県)
  • 帝釈台(広島県)
  • 仙台平(福島県阿武隈地方)
  • 沖永良部島(鹿児島県)
  • 円錐カルスト(沖縄県本部町):円錐型は日本で唯一。国定公園に指定されている。

出典:Wikipedia

その日に獲れた須崎の魚がいただけるお店「須崎魚河岸 魚貴」

旅の初日は高速で一気に高知入りしたので、お昼ご飯は須崎東ICから程近い場所にある海鮮料理屋さんでいただきました。

須崎魚河岸 魚貴(須崎本店)
住所高知県須崎市西崎町43
TEL0889-42-5170
営業時間11時30分〜14時
17時30分〜24時(L.O.23時30分)
定休日12/31、1/1のみ


魚料理が売りのお店なので、藁焼きカツオは勿論、海鮮丼、刺身定食など多彩なメニューがありましたが、何度もこの辺りを旅した方から「須崎で食べた刺身は本当に旨かった!」と何度も話を聞かされていたので、迷わず刺身を食べようと須崎の地魚定食(刺身4種盛り)を注文。

腹ペコだった嫁は、魚貴の全部が詰まっていると言う魚貴贅沢定食(刺身に加え煮魚、フライ、天ぷら付き)を注文したのですが、お膳が2つ出て来て面喰ってました(笑)

その日市場で仕入れて来た、鮮度が自慢の旨い魚が味わえるとの触れ込みに惹かれて選んだこちらのお店でしたが、どの魚も美味かったですが、特に久々に鮮度抜群な美味しいカツオの刺身が食べられて満足でした。

あの隈研吾氏が設計したホテル「マルシェユスハラ」

今回の旅は四国カルスト滞在がメインだったので、高原にあるホテルで宿泊したかったのですが、生憎予約が取れなかったので、梼原町にあるこちらのホテルで宿泊しました。

まちの駅ゆすはら
雲の上のホテル 別館 マルシェ ユスハラ
住所高知県高岡郡梼原町梼原1196-1
TEL0889-65-1288
まちの駅 営業時間8:30~18:00


梼原町にあるまちの駅に併設されたこちらのホテル。
内外観共に木の温もりを感じつつ、どこか都会的な雰囲気も感じさせるお洒落な建築物だと感じていたのですが、あの東京オリンピックメイン会場の設計で有名な隈研吾氏の手による物と知り納得。


市場がある1階とは雰囲気が異なり、ホテルとなっている2階以上のフロアは、無機質の中に所々木の温もりが取り入れられた空間になっていました。


客室内も特に水回りの空間がデザイナーズマンションの様な、お洒落かつ落ち着いた雰囲気が漂う室内。


今回泊まった和室は部屋自体は畳敷きという事もあって和モダンな空間となっていましたが、洋室だとまた違った雰囲気作りがなされていそうです。

施設内での食事の提供が朝食のみとなっており、夕食(と温泉)はクルマ・バスで5分ほどの場所にある本館での利用となる点が若干不便ではありますが、お洒落に敏感な方にとっては非常にお勧め出来るホテルでした。

あと、夜間から早朝に掛けて星空観察などで四国カルストへ出掛ける方にとっては、夜間の出入りが自由な点はポイントが高いです!!

四国カルストへのルートについて

一旦ホテルへチェックインを済ませた後、いよいよ四国カルストへ向かいましたが、気になるのが四国カルストまでのルート。
特に運転に自信の無い方は、何も考えずにナビ任せのルートで向かうのは避けた方が無難です!

まちの駅ゆすはらから四国カルストへのルート、市販ナビやGoogleマップなどでは国道440号線から県道304号線(又は旧国道440号線)を経由するルートが第一選択される様です。

こちらのルート、所要時間的には短くなるものの、どちらのルート共に離合し辛い区間があるため(旧国道440号線は殆ど1車線でとても狭い!)、運転に自信が無い方の場合、若干所要時間が増えますが、東津野城川林道(東線)でのルートをお勧めします。


東津野城川林道(東線)は林道扱いではあるものの、県道48号線に入るまでの区間は、2車線かつ全線に渡って舗装されており走り易いです。

1,500M級の高地で壮大な景色を満喫!「四国カルスト」


無事に県道48号線の終点まで辿り着けば、1,500M級の高地からの見晴らしの良い眺めが待っています。
当日朝まで目まぐるしく天気予報が変わりヒヤヒヤしていましたが、この旅では運良く晴天に恵まれました!


天狗荘の辺りから「天空の道」の別名を持つ県道383号線へ入ると、カルスト台地特有の白い石灰岩が点在する大草原が広がる絶景ロードが続きます。


五段高原辺りの放牧地には、のんびりと散歩しつつ草を食む牛の姿もあって牧歌的な風景が広がり、


四国カルストの中央に位置する鶴姫平には風力発電の風車があって、絶景にアクセントを加えてくれています。


雲が近くに感じられる青空がどこまでも広がるこの道は、四国の山々を一望出来る絶景と相まって最高のドライブルートです!


キャンプ場の辺りでクルマを止めて、散策したり、写真を撮ったり、おやつを食べたりしながら、のんびりと鶴姫平からの絶景を楽しみます。


この日のおやつは、一応、愛媛県にも足を踏み入れたので、坊ちゃんだんごで(笑)


都会で毎日慌ただしく過ごしていると、こんな牧歌的な風景と静寂に包まれた場所でんびり過ごす事が、何とも贅沢に感じます。


暫くボ~っと過ごしているうちに日没の時間がやって来ました。


キャンプ場から四国の山々に沈む夕日を眺めてから、少し五段高原方向へ移動して、


鶴姫平方向の夜景を撮ったりしつつ、星空の登場を待ち続けましたが・・・

E-M1Mk2(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)
焦点距離:12mm 絞り値:f/2.8 露出時間:25秒 ISO感度:1600

何とか肉眼でも天の川を眺める事が出来ましたが、時間の経過と共に曇と霧の影響が強くなってしまったお陰で、思い描いた様な満天の星空とは行かず、ちょっと残念な結果に。。。


E-M1Mk2(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)
焦点距離:12mm 絞り値:f/2.8 露出時間:25秒 ISO感度:4000
無印なE-M1だとISO3200より上はノイズが酷く使えない印象でしたが、MK2であれば条件次第で常用出来そうに感じます。

香川から星空を見にやって来た方に声を掛けられ、少し会話させて頂いたのですが、夏場の高地での星空観察は湿度が高い事が災いして、霧や雲、大気のゆらぎの影響を受け易いので、最高の星空を眺めたいのであれば、やはり湿度が低く大気のゆらぎの影響が少ない冬場が良いとの事でした。

冬場の四国カルスト、訪れてみたい気持ちはあるものの…
ビーナスライン並みの極寒が待ってそうなので、本気で星空観察するのであれば、冬山登山並みの重装備が必要そうですね。

満天の天の川観察は次の機会に持ち越しになりましたが、何とか写真には収める事が出来た&新しいカメラの高感度耐性を試す事は出来たので、まずまずの収穫が得られました。

ブログ掲載した以外の写真を随時Instagramにアップしています!

 

後編へ続きます