クリーンディーゼル補助金の返還手続き

CX-3との日々
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クリーンディーゼル(CEV)補助金を受けてクルマを購入する場合、自家用・事業用の用途を問わず一定期間の保有が義務付けられており※1、それ以前に処分した場合※2、補助金を返還する必要があります。

※1 補助金を受けた年度により保有義務期間が異なり、我が家の場合4年の保有が条件でした。
※2 補助金制度の条文に「補助金の交付を受けた者が取得財産等を処分することにより収入があり、又は収入があると認められるときは、その収入の全部又は一部をセンターに納付させることができる」との記載があるため、事故で廃車となる(=処分によって収入が発生しない)ケースについては例外となる様です。

補助金の返還に伴う手続き自体は、補助金給付業務を管轄する次世代自動車振興センターが給付を行った車両の管理動向を監視している様で、所有者が変わった途端に「お前勝手にクルマ処分しただろ?金返せ!」と督促状が届くので、補助金受給者側から申請しなくても良いのですが(笑)

制度の条文に取得財産を処分する場合は予めセンターへ申請し承認を得る必要がある旨の記載がありますし、黙って処分した場合、全額返還のペナルティーというリスクも否定出来ないので、今回CX-3の買い替えを決めディーラーと契約を交わした時点で、返還に伴う申請を行いました。

補助金返還手続きの大まかな流れ

1. 次世代自動車振興センターへの取得財産の処分したい旨を申請
2. センターから申請に必要な書類が到着
3. 取得財産の処分完了後に「財産処分報告書」に必要事項を記入しセンターへ送付
4. センターから「補助金相当額返納についてのお知らせ」が到着
5. お知らせに記載の返納額を指定口座へ振り込み

1. 次世代自動車振興センターへの取得財産の処分申請

最近のマツダ車は年次改良で頻繁にアップデートされる事と下取り額が良く乗り換えのハードルが低い事もあって、保有義務期間未満での買い替えするケースは意外と多く、ディーラーで何度も申請代行しているとの事だったので我が家も依頼しました。

2. センターから申請に必要な書類が到着


ディーラーで申請代行を行って貰った僅か2週間後、さっそくセンターから封書が到着。
補助金を受ける際の承認通知は半年近く待たされましたが、お金を取り立てる際は物凄くレスポンスが早くてビックリです。

封書に入っていた2通の書面には以下の内容が記載されていました。
・申請があった所有財産の処分を条件付きで承認する。
・補助金の返納額を確定させる必要があるので、取得財産の処分を行った後に「財産処分報告書」と「新しいクルマの売買契約書などの財産の売却価格が分かるもの」を行うこと。
・補助金返納額は償却方法の考え方に基づいて算出するが、残存価格以上で売却した場合は、補助金交付額を上限として返納額に加算した額の返納を求める場合がある。

なお、書面に記載がある「償却方法の考え方」については、計算式などの算出根拠が明示されていないため、予め正確な金額を把握する事が出来ないのですが、下記の計算式で概算金額は把握可能です。

売却額÷購入額(値引き後の車両店頭価格)×補助金もらった額

我が家の場合、2015年度の制度に基づき15万円の補助金交付を受けたのですが、上記計算式を基に概算額を算出すると、凡そ10万円強と誤差は7千円程度でした。

3. 取得財産の処分完了後に「財産処分報告書」に必要事項を記入しセンターへ送付

8月下旬に無事納車されたので、その日のうちに「財産処分報告書」に必要事項を記入し、売買契約書のコピーを同封してセンターへ郵送しました。

4. センターから「補助金相当額返納についてのお知らせ」が到着


今度も財産処分報告書の郵送から2週間足らずでセンターから封書が到着。
偶然にも私の誕生日に届いたので、お役所にしてはユーモアがあるよね~と思ってしまいました(笑)

5. お知らせに記載の返納額を指定口座へ振り込み


事前にディーラーから聞いていた概算額と手順の中で記載した計算式で算出した概算額から、最低10万は覚悟していましたが・・・若干上回る金額の返納を命じられました。

11万円のお金が消えていくのは痛いですが、皆さんの税金を原資として給付を受けているお金ですし、満額給付を受けるルールを破ったのは我が家の方ですから、一部だけでも給付を受けられただけでも良かったと思うべきですよね。