【CX-3で行く】大山の夕景~星空~朝景を満喫する旅(Part.2)

2020秋 山陰ドライブ
この記事は約13分で読めます。

大山の夕景~星空~朝景を満喫する旅(Part.2 大山と天の川のある星景・朝景)

E-M1MarkII f/2.8 25sec ISO-1600 7mm

全国的にコロナウイルスの流行が続いている今年の紅葉シーズン。
巣篭り続きで偶には旅したいけど、極力密は避けたい・・・と言う事で、人混みを避けつつ紅葉ドライブを満喫出来る場所を旅しようと、11月初旬に大山とその周辺を旅して来ました。

 

前回の旅では一番の目的としていた紅葉ドライブは満喫する事が出来たのですが、もう一つの目的だった天の川観察はブルームーンの影響で楽しむ事が出来なかったので、来春にでも再訪出来ればと思っていたところ、ちょうど新月のタイミングと重なった11月中旬に晴天に恵まれたので急遽再訪する事に。

前回旅した際、夕日に染まる大山をバックに写真を撮っていた時に「このロケーションだとソウルレッドのボディが映えそう!」と思ったので、今回はCX-3を相棒に1泊2日で旅して来ました。

旅の目的

今回のドライブ旅の目的は大きく4つ。

  • 前回撮影する事が出来なかった、「大山と天の川のある星景写真」を撮る
  • 夕日に染まる大山とCX-3のコラボショットを撮る(Part.1で達成!)
  • せっかく大山まで旅するので、山陰の海辺の景色や海の幸を楽しむ(Part.1で達成!)
  • 大山の紅葉がまだ見頃の様なので、CX-3でも大山の紅葉ドライブを楽しむ

今回は現地滞在中ずっと晴天に恵まれたお陰で、前回以上に素晴らしい大山の眺めと写真撮影が楽しめた、最高に充実した旅になりました。

今回の旅の拠点

Redmi Note 9S f/1.8 1/17sec ISO-3570 4.74mm

ホテル前から撮った写真
ホテルを出てすぐの横断歩道を渡れば米子駅にアクセス出来ます

前回ロードスターで旅した時と同様に大山環状道路沿いのホテルを予約しようと思ったのですが、今回は深夜近くまで星撮りし続ける可能性があったので、門限が無いホテルで予約を撮る事に。
旅の前日だったので余り選択肢がありませんでしたが、比較的安価で門限が無かった米子のワシントンホテルプラザに宿泊しました。

【住所】鳥取県米子市明治町125
【電話番号】0859-31-9111
【駐車場】併設(立体駐車場、ホテル横平面駐車場)

※併設駐車場満車時は提携駐車場利用(一泊870円)
【URL】http://washington.jp/yonago/

米子ワシントンホテルプラザの良かった点

  • 門限無しなので、私の様な夜景・星景ウォッチ目的での利用には最適
  • ホテルの目の前に米子駅があり、徒歩圏内にコンビニやたくさんの飲食店があるので、素泊まり利用でも朝晩の飲食には困りませんでした。0時近くでもコンビニが開いていたので密が気になるので飲食店はちょっと・・・と感じる今の時期にもピッタリだと思います。

イマイチだった点

  • 併設の立体駐車場利用時は夜21時~6時頃までは係員が不在なため、スタッフをインターフォンで呼び出して対応して貰う必要があるのですが、誘導が不慣れな点を含め少しイマイチに感じました。

大山と天の川のある星景(日没~深夜)

E-M1MarkII f/2.8 90sec ISO-1600 7mm(ポータブル赤道儀使用)

日没後の植田正治写真美術館から撮影した「大山と天の川のある星景写真」

一旦ホテルへチェックインを済ませた後は、日没後の植田正治写真美術館へ。
肉眼ではさすがに写真の様には見えませんでしたが、比較的麓の光害があるにも係わらず、明らかに都会とは違う星空を眺める事が出来て非常に期待が高まりました。

冬季に掛けての星景撮影での必需品、レンズヒーターを使ってみました

訪れた日は11月中旬かつ麓の市街地から山を登った場所での撮影という事もあり、氷点下近くまで冷え込む事も想定されたので、レンズの曇りや結露に備え購入しておいたドリンクウォーマーを装着して撮影に臨みました。

こちらの商品、品名の通り本来別用途として販売されている物。
しかし本来用途としてのネット上の評価は、「専ら出力が足りず使い物にならない」との評価が大半を占めている様です。

ただ、その事が逆にレンズヒーターとしては適当な出力であるとの高評価に繋がっている事(外気温3度時に2A出力で40℃台を維持する程々の出力)、カメラ用の専用品として売られている物と比べ非常に安価な事(専用品だと1個の価格でこの商品が2個買えます!)、ウォーマー部分のサイズ(横310×縦80)やコード長(1.5M)といった多くの点で、私が使う星景撮影用の機器との組み合わせにマッチしていると判断したので、冬季の星景撮影用として購入してみました。

左:M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14 F2.8 PROに装着した状態、右:手持ちの三脚2台からそれぞれモバイルバッテリーに接続した状態。
コードの長さが1.5Mもあれば問題無いかと思っていましたが、左側のトラベル三脚でも脚を目一杯延ばすとモバイルバッテリーを地面に置いて使うのは厳しかったので、次回の撮影で使う際は、ウェイトを吊り下げるフックにポーチでも引っ掛けて使おうと考えています。

  • 装着感
    レンズに装着した状態では、手持ちのレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14 F2.8 PRO 、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40 F2.8 PRO)だと、横の長さは問題無いものの、縦の長さが少しレンズ長よりあるため、適当に巻き付けるとケラレてしまう点には注意が必要でした。
  • 連続運転時間
    事前に自宅(室温25℃の環境)で容量13,000mAh、2系統の2.4A出力が可能なモバイルバッテリーに2台同時接続して連続運転時間を検討してみたところ、4時間程度利用可能でした。
    実際に稼働する環境の気温の考慮が必要なのは当然ですが、夏場に1台利用する想定であっても、一晩連続稼働させようとすると、もう少し容量が大きなバッテリー(20,000mAh程度)が必要になりそうです。
  • 曇りや結露の防止効果
    撮影当日は晴天だった事もあり日没後から急激に気温が低下して、一旦ホテルへ仮眠に戻る直前では5度、明け方には2度近くまで冷え込み、CX-3のボディはしっかり結露していましたが、ヒーターは2台のモバイルバッテリー(2.4A出力と1A出力)に接続して使用しましたが、2台ともヒーターが稼働している間はレンズに曇りや結露が発生する事も無く、撮影を続ける事が出来ました。
    2.4A出力で使った方であれば、使用後のレンズ本体が体温程度の温もりを感じる程度に保温されていたので、氷点下2桁近くの寒冷地で使う想定で無ければ、2.4A出力でも充分に用途を満たせそうです。
日没後の天の川撮影

E-M1MarkII f/2.8 90sec ISO-1600 7mm(ポータブル赤道儀使用)

この日は星空観察には絶好のコンディションで、日没直後から明らかに前回訪れた時よりも沢山の星を観察する事が出来たのですが、ポータブル赤道儀を使って撮影しているのに上手く星空を追尾出来ず、失敗写真を連発する事態に。

原因としては、ヒーターに通電していた事が原因で方位磁石がズレていたため、実際とは異なる方角をN極として合わせていた事が原因だったんですが、その事に気付くまでかなり時間をロスしてしまいました。。。

アングルプレートを使用しているので、ポータブル赤道儀を極軸合わせする際には方位磁石でN極に合わせるだけの簡易的なやり方を行っているのですが、極軸合わせを簡便なやり方に頼った事でこんな痛い目に遭うとは思ってもみませんでした(笑)

E-M1MarkII f/2.8 60sec ISO-1600 7mm(ポータブル赤道儀使用)

ようやく極軸合わせが上手く出来た後に撮った一枚。
この日は天の川が大山付近に登るのは深夜近くになってからだったので、日付が変わる頃まで粘ってようやくこの一枚が撮れました。
久しぶりの星景撮影という事もありましたが、麓の光害を考慮した撮影設定を得るのにも苦戦しました。。。

クルマも被写体に入れた星景撮影をする事もあり、クルマ・バックの被写体(この日は大山や美術館)・天の川の位置関係的にベストの構図を得られるのは限られた時間帯しかありませんので、臨機応変に設定変更に対応出来る様にならないと、なかなか狙い通りの一枚が撮れない事を痛感。
再訪に向けて今回の失敗を次にどう活かすか?を考えつつ、じっくり撮影プランを練ろうと思います(笑)

大山と天の川のある星景(深夜~夜明け)

E-M1MarkII f/2.8 25sec ISO-1600 7mm

一旦ホテルへ戻って仮眠した後は朝焼け狙いで再訪するつもりでしたが、予想外に早く目覚めてしまったので、そのままホテルをチェックアウトして夜明け前に美術館へ到着。
さすがにこの時間帯では先客が居なかったので、昨晩は使えなかったビデオライトでCX-3をライティングしながら、美術館を入れた星景撮影をしてみました。

この日は正面かつこの画角では天の川をバックに入れて撮影する事は出来ませんでしたが、訪れる季節次第では見事な天の川をバックにした一枚を撮る事が出来る様です。

E-M1MarkII f/2.8 30sec ISO-1600 7mm(加算平均合成あり)

こちらは美術館南側の星空を入れて撮った一枚。
昨晩大山を撮った時ほどでは無いものの、南側の空も比較的光害の影響がありましたが、こちらはハッキリと天の川を捉える事が出来ました!

星景撮影時に便利なスマホアプリ

カメラのセンサーサイズと縦横構図に合わせた画角でGPS連動させながら目標とする天体の位置を確認出来るので、星座、星雲、彗星など星空の事に詳しく無い人でも比較的容易に目的の天体を探し当てる事が可能です。

このアプリのお陰で、今年は肉眼では確認出来ない等級まで暗くなっていたネオワイズ彗星を撮影する事が出来ました。

 

 

南側の夜空に輝く天の川撮影に夢中になっているうちに、徐々に夜空から朝焼けの空を楽しむ時間帯に移り・・・朝を迎えました。

ここ数年、色んな場所で夜空から朝を迎える空模様を楽しんで来ましたが、アクセスが容易な場所にも係わらず大山をバックに見事な星景、朝景を楽しむ事が出来る満足度の高い撮影スポットだと感じました。

植田正治写真美術館前で星景撮影してみた感想

植田正治写真美術館前で星景撮影してみた感想としては・・・

  • 予想外に夜遅くまで麓の光害があった
  • 地元でも人気の星空撮影スポットでこの日も多くの人が訪れていた
  • 美術館前の道は深夜でもクルマの往来が多くタイムラプス撮影には不向きだった

想定が甘かった事もあり、特にタイムラプス撮影に関しては消化不良気味でしたが、「大山と天の川のある星景写真」としては、ある程度は事前にイメージしていた一枚が撮れたので、寒い中粘った甲斐がありました。

もっと遅い時間帯に訪れる事が出来れば、麓の光害とクルマが往来する絶対量自体はかなり減ると思われますが、長時間のタイムラプス撮影目的で訪れるのであれば、少しカメラを設置する場所には考慮が必要だと感じました。

植田正治写真美術館前で撮影したタイムラプス動画

今回の旅で日没後から夜明けに掛けてタイムラプス撮影した動画です。
写真は全てボディ:E-M1 レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40 F2.8 PROで撮影 (F2.8 25Sec ISO-1,600 12mm)

4K画質で見ると、実際にこの時期の大山で撮影する事が出来る星空の雰囲気を感じ取る事が出来るかと思います。

この日居合わせた地元のカメラマンさんと会話させて頂いた際に、この場所から撮った星景写真を何枚か見せて貰ったのですが、夏であればもっと美しい色で光り輝く天の川を楽しむ事が出来ると教えて貰ったので、来年の夏は虫除けスプレー持参で再訪しようと思います(笑)

冬の訪れを感じた大山環状道路と御机地区からの景色

E-M1MarkII f/4 1/20sec ISO-400 45mm

植田正治写真美術館からの夕景~星空~朝景を満喫し終えた後は、先日旅した際にも訪れた大山環状道路へ。
再訪する前にネットの紅葉情報を調べた限りでは、まだ紅葉が楽しめるとの事だったので、少し期待していたのですが・・・
先日ロードスターで黄金色のブナ林をバックに撮影した撮影ポイントに訪れると、写真の通りすっかり冬モードな景色がお出迎え(笑)

左:11月中旬、右:11月初旬
僅か2週間の間ですっかり季節が冬に進んでいました。

早朝のシャドーが優勢なソウルレッドな色味だと殺風景な景色でも意外と車体が映える事が分かったので、このクルマを被写体に風景写真を撮る楽しみ方の引き出しが増えた点では、むしろ結果オーライだったかも知れません。

E-M1MarkII f/8 1/125sec ISO-400 45mm

冬の訪れを感じる大山環状道路をドライブした後は、先日ロードスターで旅した際にすっかり忘れていた御机で朝陽を受ける大山をバックに、この旅最後の大山とのコラボショットを撮影。

現地でこの景色を眺めている際は余り実感しなかったのですが、早朝らしさとCX-3のお気に入りポイントでもあるポジションライトの造形が強調出来てお気に入りの一枚になりました。

まとめ

蒜山SAからの大山・蒜山の眺め

大山ドライブの最後は蒜山SAから大山と蒜山の景色を眺めて帰路へ。
今回の旅は「クルマと大山のある星景写真」を撮るという目的もあり、植田正治写真美術館に限定して星景撮影を楽しんでみましたが、「大山のある星景写真」にターゲットを広げると他にもたくさんの素晴らしい撮影ポイントがあるので、星景撮影だけにターゲットを絞った楽しみ方でも何度でも足を運んで楽しめそうです。

来年再訪をする頃には無事感染状況も終息し、気兼ね無く旅先のグルメも楽しみつつ、大山のある風景や星空を楽しむ旅を楽しめる様になっているといいですね。