マツダ3チェック&試乗

試乗
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マツダ3を見物しにブランドスペースに立ち寄ったら、噂のあのクルマも展示していました!

再来週から1か月ほど入院する事になったので、入院前にボサボサになりつつあった髪をカットしに行って来ました。

行きつけのヘアサロンは大阪市内真っ只中にあるので、電車で行くのがベターなんですが・・・

前日にスティーブ・スミスのアルバムがアメリカから届いたので、さっそくクルマで聴こうと鬼渋滞覚悟でCX-3で行く事に(笑)

数々の大物ミュージシャンとのセッションや、ジャーニーのドラマーとして有名な氏、余りにも巧すぎて一度ジャーニーをクビになったなんて逸話もある通り、圧倒的なテクニックに裏付けられたリズムマシンの様な正確さと速さの上に、パワフルさと柔らかさを兼ね備えた超絶ドラムプレイは、聴いていて非常に心地良いです!

マツダ3目当てでブランドスペースへ行ってみると・・・

前置きはこの辺にしておいて。
カットを済ませた後は体調も良かったので、先日ディーラーではじっくりと見物出来なかったマツダ3を見ようと、ヘアサロンから数分の距離にあるブランドスペースへ立ち寄って来ました。

近場のコインパーキングへCX-3を止めて、ブランドスペースを訪れると・・・

お~~!
RFの30周年記念車を展示してるじゃないですか~~~!!
30周年記念車を展示しているとは思ってなかったので、カメラを持って来なかったのが悔やまれます。。。
※そんな訳で、このブログの写真は全て先日購入したスマホで撮影しています

お目当てはマツダ3でしたが、こっちの方がじっくりと見物出来る機会が無さそうなので、真っ先に30周年記念車へ突撃(笑)

ロードスター30周年記念車の特別色「レーシングオレンジ」

ブランドスペースの電球色な照明下だった事もありますが、イメージしていたよりも濃い目なオレンジ色。


以前ファンフェスタで開発主査の中山さんと会話させて頂いた際、「原色系カラーって要望はあるんですが、NDのデザインがイメージするところとは違うので難しいんですよね。。。」と仰っていましたが、原色系かつソリッドな色でもNDのデザインに合っていると思うので、是非ともレギュラーカラーのラインナップに加えて欲しいです!

限定カラーでも良いので鮮やかな青系カラーなモデルを出して貰えれば、買い替えに悩んでいる某過走行なNC乗りさんも決心が付くのでは?と思われるので、是非とも原色系カラーの展開をお願いしたい所です^^

30周年記念車の特別装備

ぱっと見純正なんですが、よ~く見るとレイズ製の鍛造ホイール。
(幌モデルと同じ装備ではありますが)余り弄ってます感を出さずにお洒落に乗った方が、RFのキャラクター的に合っていると感じるので、こう言った拘りは良いですね。

レーシングオレンジは内装でも、所々にアクセントカラーとして取り入れられています。

RFはデザイン的にも「屋根を開ける事が出来るクーペ」としての商品価値を提供しようという意図が感じられるので、もし私がRFを購入するのであれば敢えてATを選択して、まったりとドライブしたり、流麗なファストバックのデザインを旅先の景色と共に楽しみたいですね。

 

一通りチェックし終えたので、本来のお目当てを見物する事に。

マツダ3(ファストバック)

ブランドスペースではファストバックが展示されていました。
先日ディーラーに訪れた際はファストバック目当ての客が多く、試乗どころかじっくり見物する事も出来なかったので、ラッキーでした。

セダンとファストバックで明確にキャラクター分けされていますが、私的にはより艶を感じるファストバックのデザインが好みです。

マツダ3のデザインで感じた事

フロントは写真で見た時点では、魁コンセプトと比べると幾分第6世代寄りなデザインで登場した事もあって若干残念に感じていました。

ただ、実物を見ると思ったよりボンネット位置が低い事と、写真で見るより随分と伸びやかさを感じつつも塊感のある印象で、よりキャラクターライン等の要素がシンプルになりつつも、ボディパネルの抑揚をコントロールして陰影で魅せつつ存在感をアピールするデザインに進化しています。

同じデザインテーマであっても、手法一つで魅せ方にこれ程幅を持たせられるんだと、とても感心させられました。

最近は国産に留まらず欧州車でも感じる、中国市場を意識した押し出しの強いデザインとは一線を画していて、好みはハッキリと分かれるでしょうが、独自のポジションを確立しつつある様に思えます。

我が家的にはシンプルでありつつも、品と存在感を持たせたデザインが好みなので、もし今セカンドカーを箱替えするのであれば、マツダ3のファストバックが一番魅力的に感じます。

 

デジタル化されたスピードメーター

アナログ表示をさせつつもデジタル化されたスピードメーター。
表示すべき情報量の増加に加え、商品価値と生産コスト低減の両立を考えると、仕向け地毎の作り分けがプログラムのみで済む部分の共通化は、メーカー問わずどんどん進むんでしょうね。

先日試乗した際も表示には違和感を感じ無かったので、メーター廻りのデジタル化には特に異論はありませんが、エアコン廻りのデジタル化だけは運転中のブラインドタッチが不可能になるので、今後もドライバー優先の思想を守り通して欲しいです。

   

マツコネ・オーディオに関して

こちらも先日ディーラーを訪れた際に確認出来なかった部分だったので、各種メニュー、ナビ操作を行いつつ確認してみましたが、今までのマツコネとは操作レスポンス、画面解像度の両面において性能向上を実感しました。

また、試乗時に実感した点ですが、360度モニター・バックカメラ映像の解像度も向上しており、これらに関しては正直羨ましく感じました。

噂のオーディオに関しても展示車(BOSE仕様)で曲が再生されていたので暫く試聴してみましたが、こちらに関しては確かに音質が向上している印象は受けたのですが、マツコネ程のインパクトは感じませんでした。
聴き慣れた楽曲で試聴しなかった事が理由かも知れないので、機会があれば試聴してみたいです。

あと、何気に気付いた「ようやくコスト掛けられる様になった」ポイント。
室内灯が純正状態でLED化されていて、ちゃんと減光機能も付いてました。

後部座席に関して

ファストバックはかなりデザイン優先でリアを絞り込んだ感があるので、CX-3と同じく後部座席は+2感覚かな?と予想していましたが、身長172CMな私がドライビングポジションを調整した上で後部座席に乗り込むと、足元は拳1個強ほど、頭上は指2本ほどの余裕がありました。

常用するには厳しいものの、我が家が想定している用途(後部座席は女性メイン、時々1・2泊の旅行で利用する程度)であれば、座り心地含め充分実用に耐えられそうに感じました。

先日試乗した際の印象

先日ディーラーを訪れた際に試乗したもののブログに感想をアップして無かったので、備忘録的に書き残し得ておこうと思います。
※試乗した車種はセダンの1.8Dでした。

以下、試乗で感じたポイントです。

  1. パワステの操舵感の向上
    先代を代車で借りた際は、CX-3やロードスターと同じく軽めなパワステの操舵感だったと記憶していますが、マツダ3は極低速域から操舵感に適度な重さを感じました。

    普段乗っているNCロードスターの油圧パワステの操舵感に慣れている身としては、試乗した速度域の範囲では違和感を感じなかったので、クルマのキャラクターも踏まえて気に入りました。

    ただ、試乗コースが市街地だった事もあり、様々な速度域やシチュエーションでのハンドリングが自分の感覚に「合う・合わない」を判断する事は出来ませんでしたので、今後1日試乗する機会があれば、じっくりと乗って確かめてみたいと思います。

  2. 遮音性の向上
    エンジンの透過音に関しては、以前試乗したCX-3の1.8Dと比較して向上を実感しました。
    感覚的には絶対的なボリュームの減少(よりエンジン搭載位置が遠くになった印象)、雑味に感じる音域のカットが実施されている様に感じました。

    ロードノイズに関しては試乗中には明確な違いを感じなかったのですが、試乗後に我が家のCX-3に乗り換えると若干音量が増えた様に感じたので、ガソリン車同士の比較であれば、更に差(向上)を感じるかも知れません。

  3. ブレーキフィールの向上
    個人的に良い意味での変化が一番大きかったポイント。

    よりドライバーのコントロールに委ねる意図でこう言った仕様にしたのでしょうか?
    今までの初期制動が強め気味だったブレーキフィールから大きく変化して、踏力がリニアに制動力へ反映される仕様になっていました。

    このブレーキフィール、抜きの部分を含めてキッチリと踏力コントロールが出来れば、絶対的な制動力を含め自在にコントロール出来るブレーキである事を実感出来るのですが、所謂「カックン」ブレーキの制動力に頼った乗り方しか出来ないドライバーだと、「なんじゃこのブレーキ!?全然効かんやんけ!!」などと、文句を言いだす事必至だと感じました。
    ※この点が気になったので質問してみると、残念ながら実際そう言った批評を受けたとの事です。。。

    この点に関してはクルマの設計思想の違いであって、デザインと同じく「合う・合わない」の範疇なので、自身の運転の癖を棚に上げて全否定するのは、私としては余り健全な評価では無いと感じています。

  4. 乗り心地の向上
    市街地での試乗した範囲での印象になりますが、「路面の衝撃は伝えるが不快に感じさせない」乗り心地だと感じました。
    段差を乗り越える際、視覚情報から脳がイメージする「これだけの衝撃が来るぞ!」と言う情報と、実際に受ける衝撃とのギャップがCX-3ほど無い(逆に少ない場合が多かった)ので、車高と重心高が低くロールも少ない事もあり、街乗りでは頭が揺すられる事も無いので、硬さは感じるものの不快に感じる事はありませんでした。

  5. 1.8Dエンジンのアクセルレスポンス
    街乗りで必要とされる動力を発揮させるシーンにおいては、特にアクセルレスポンスに違和感を感じる事はありませんでした。

    意図的に必要以上に一気にアクセルを開けると若干レスポンスに遅れを感じるので、早急に加速力を得たいシーンなどでは違和感を感じる事があるかと思いますが、i-DMで常に青ランプを点灯させる走り方をするドライバーであれば、余程イレギュラーなシーン以外で不満を感じる事は無いと思います。

    どうしてもアクセルレスポンスを重視されるのであれば、必要とするパワーに応じた排気量のガソリンエンジンを選択した方が、後々不満を感じなくて済むのではと思います。

試乗しての総評

更に独自の世界観を進化させたデザイン、自然かつ違和感を感じさせない操作フィールを感じさせる、見た目も中身も個性的なクルマに仕上がっていました。

個人的にはデザインだけではなく、乗り手の操作通りに素直に挙動してくれる操作フィールを含め、クルマに求める価値観が合うと感じたので、今回試乗してみて好印象に感じました。

ただ、デザインが正にそうですが、受け手によっては無個性に感じかねない操作フィールや、雑な運転に対してはしっかりクルマが相応の挙動でお仕置きする点を含め、よりマツダとしての理想のクルマ(個性)が商品へ反映される程、「マツダ車が合う人・合わない人」がより明確になっている様に感じるので、所謂第6世代と言われた車種以上に、評論家を含め世間の評価が両極端に分かれるクルマになりそうだと感じています。