みんカラからブログを移行した理由(サーバー構築編)

前回の記事で諸々の要求を満たすには独自サイトの構築が必要との結論に至った訳ですが、次の段階としてどの様に独自サイトを構築するかについて検討を行ないました。

サーバーの調達

まず独自サイトを運用するためにはサーバーを用意する必要がある訳ですが、サーバーを用意する方法として2つの選択肢を検討しました。
1.自分でサーバーを含め構築する
自分でサーバーとして稼動するハード・ソフトを調達し運用します。

2.レンタルサーバーを借りて構築する
ホスティングサービスを提供している業者と契約し、サーバーを運用します。

1.を選択するメリット
・構築・運用に関する知識がある事が前提となりますが、レンタルサーバーと異なり運用上の制限事項が一切ありませんので、自分が思い描いている理想の形でサイト運営が行なえます。

1.を選択するデメリット
・サーバーの構築・運用に関する最低限の知識が必要となること。
 OS、WEBサーバー、CMSのセキュリティパッチについて必要な物を見極め適宜適用する必要があるため、相応の知識が必要となります。
・インターネットと接続する回線を用意する必要がある
 一般的な個人向け回線ですとベストエフォード型(同一接続先の他人と帯域をシェアするタイプ)のため、想定されるアクセス数によっては他のユーザーの帯域を圧迫したり、逆にピーク時に必要な帯域を確保出来ない可能性があります。
 また、上記回線の場合IPアドレスが動的(一定時間毎にアドレスが変わってしまう)のため、サイト運営に支障があります。
 この問題に関してはDDNS(ダイナミックDNS)サービスを利用する事で一応は解消出来るのですが、過去にこのサービスを利用してサイト運営行った経験を基にすると、即時にDNSへ反映される訳では無いため、安定したサイト運営を行うには心許ないです。
 根本的な解決には静的IPを提供して貰える回線を契約する必要がありますが、今度はランニングコストの面でメリットを見出せなくなってしまいます。
・電気代が掛かる
 一般的にサーバーを運用する場合の最低限度の構成(サーバー本体+UPS+回線の終端装置)を1ヶ月間運用すると、最低でも数千円程度の電気代が掛かります。
 また、安定稼動させるため一定の気温・湿度に保つ必要があるため、エアコンの稼動が必須となりますので、そのための電気代も必要です。

2.を選択するメリット
・自分でサーバーを構築する場合に想定されるほぼ全てのデメリットが解消可能。

2.を選択するデメリット
・ホスティングを提供するサービスによって、サイトを運営する上での制限事項があり、場合によっては思い通りのサイト構築が出来ない可能性がある。
・共用ホスティングを利用する場合、同一ハード内の他のサイトが高負荷となった場合に、自分のサイトまでレスポンスが悪化する懸念がある。

それぞれのメリット、デメリットを上げましたが、結論としてレンタルサーバーで運用する事にしました。
やはり、ランニングコストや運用の手間を考えると、自分でサーバーを持つのは非現実的ですからね^^;

サイトの構築方法

サーバーの調達方法を決めた事で、次にどの様にサイトを構築するかについて検討しました。
と言っても、今更HTMLをゴリゴリ書いてのサイト構築を行なう気は更々無かったので、即決でCMSを利用する事に決めました。
CMSはDrupalWordPressなど幾つか種類があり、それぞれにメリットデメリットがあるのですが、CMSを使ってのサイト構築は初めてと言う事で、情報収集の容易なCMSで構築する事にしました。
CMSを選んだ大きな理由としては、上記に挙げた事以外に、RDBにコンテンツ(記事のテキストデータ)を保持するためバックアップが容易で、プラグインを適用する事で任意のサイクルでRDBのバックアップ取得が可能である事が大きな理由として挙げられます。
またブログに貼り付ける画像データやサイト自体の構成内容についてもFTPクライアント等を使う事で、こちらも容易にバックアップを取得する事が出来ます。

レンタルサーバー契約先

レンタルサーバーでCMSを用いてサイトを構築する事が決まり、次にどのサービスを利用するかを検討し、以下の指標を満たすサービスと契約しました。
・予算
 個人的趣味で運用するので可能な限り低価格で
・想定アクセス数
 移行前6ヶ月間の最高アクセス数(3,000/日、30,000/月)を目安とする
・必要ディスク容量
 前回の記事での見積りに少し余裕を持たせ50GBを目安とする
・必要DB数
 運用するサイトは一つだけなので、DBが利用出来ればOK
・その他指標
 一部コンテンツや管理画面へのアクセス制限を設けるため、BASIC認証(可能であればDIGEST認証)が使えること

みんカラからの記事移行

サイト構築方法とレンタルサーバーの契約先が決まったので、次にみんカラ上で公開しているコンテンツをどの様に移行するかを検討しました。
移行方法として2つの選択肢を検討しました。
1. 移行プログラムを作成しCMSのRDBへ移行可能なデータを自動生成する。
・フリーツールを利用してHTML形式のバックアップを取得
・移行プログラムで上記バックアップのフォーマットを解析し、CMSへ移行する記事データとコメントデータを自動生成する

2.手作業での移行
・手作業で1記事(コメント)ずつコピー&ペーストして移行を行なう

1.を選択するメリット
・移行プログラムにバグが無い前提となりますが、手作業無しで全ての記事を確実かつ完璧に移行出来る。
1.を選択するデメリット
・移行プログラムの仕様を決めるにあたり下記の調査が必要
 移行元となるみんカラのHTMLファイルの構造
 移行先となるCMSが利用するDB(テーブル)のレコード生成仕様、リレーション
・作成したプログラムの動作検証が必要なため、別途検証環境を作成する必要がある

2.を選択するメリット
・CMSの基本的な操作方法さえ理解していれば移行が可能
2.を選択するデメリット
・全て手作業での移行となるため、相当な時間が掛かる

結論としては今回は手作業での移行を選択しました。
移行元となるみんカラのHTMLファイルを確認した限りでは、画像のリンク元が何度も変更されているなどパターンの特定が困難で仕様が確定出来ない事と、プログラムの作成と検証に掛かる時間と手作業での移行に掛かる時間をざっと見積もったところ、それ程大きな違いが無く、移行プログラム作成する事に労力を割くだけのメリットを見出せなかった事が大きな理由でした。

そんな経緯で昨年夏頃までに全ての方針を決め、まずは自宅のPCに検証環境を作成して、2週間程度でサイトのデザインやセイキュリティ対策を決めました。
実際の移行作業は昨年秋に検査入院したタイミングで着手しました。
こういった根気の要る作業は、纏まった時間が無いとやる気が起こらないんですよね^^;
移行時点で約600記事、1,100近いコメントがあった事と、想像以上に根気が要る作業だったので時間が掛かりましたが、(一部コメントの移行は残っていますが)何とか年内で移行作業を完了する事が出来ました。

そんな訳で、独自サイトの引越しは私の様に適当に行っても、検討や移行作業を含めかなりの労力を伴いますので、余程の動機が無ければお勧め出来ません。
「独自サイトって素敵な響き♪」なんて軽いノリで引っ越ししようとすると、何とか移行をやり遂げる事は出来たとしても、その後の維持管理が手に負えなくなり、きっと痛い目に遭います(^^;

私も引越しした結果としては、ほぼ狙い通りのサイトを構築する事が出来たので満足していますが、再度同じ様な移転を行なう事はもう懲り懲りと感じています(笑)