新型CX-3ファーストインプレッション

CX-3との日々
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初期型から大幅改良モデルに乗り換えで気付きを得た部分について

2018/8/26に新しいCX-3が納車されました。
現在自宅療養中で、ほぼ買い物と通院にしか乗れて無い状態ですが、その中でも幾つか今まで乗っていた初期型からの進化・変化について気付きを得た部分がありましたので、ファーストインプレッションとして記したいと思います。

ディーゼルからガソリンへの乗り換えについて

先日掲載したブログにも記載した通り、想定より近距離走行が多く、ディーゼルのデメリットを感じるシーンの方が多かった事がガソリンに乗り換えた主たる理由なのですが、NAエンジンならではのアクセルレスポンスの良さや、街乗り~平坦な高速道路であれば必要充分なトルク性能を備えており、今のところガソリンエンジンを選択して良かったと感じています。

一方、想定の範囲内ではありましたが、やはりディーゼルと比べて絶対的なトルク性能が不足している事もあり、登坂路などアクセル開度が大きいシーンでは相対的にエンジン回転が高くなってエンジン音が響いて来ます。こう言ったシーンに関しては、ディーゼルの方がエンジン単体の静粛性では上ですね。
あと、エンジン自体の音質については、年次改良前のRFに乗った際のイメージがあったので、今回の年次改良を経ても快音は期待していませんでしたが、想定の範囲内と言ったところでした。
個人的にはそう言った価値を追求するクルマでは無いので、「まぁ、こんなもんだよね」と感じているのですが、所謂スポーツカー的な回転数に比例して気分が盛り上がる音質では無いなので、人によってはネガティブポイントに感じてしまうかも知れません。

燃費に関しては、納車後の1週間で相当時間アイドリングさせている事もあって正確な燃費を掴めていないのですが、1,500ディーゼルから2,000ガソリンへの乗り換えですので、やはり2割程度は燃費が落ちている印象です。

内外装の変更点について

質感に重点を置いた外装のアップデートと今回選択したエクスクルーシブモッズのディープレッドなナッパーレザー内装共に、価格以上の質感の高さを感じられて非常に満足しています。
座面のウレタン材質も見直されたと言うフロントシートですが、NCロードスターのレカロに近い座り心地とフィット感があって、見た目の質感と共にとても気に入りました。

その他内装に関して、電磁パーキング化された事によるコンソール周りの変更箇所ですが、カップホルダーが紙パックの格納も対応になっていたり(ワンタッチで展開出来るアダプターが付いており、ペットボトルの格納もOK)、標準で前後座席にアームレストが付く様になったりと、見た目を壊さない範囲で使い勝手の部分もアップデートされています。
特にカップホルダーに関しては、今まで紙パックの飲み物が飲みたくても収納出来なくて我慢する場面があったので、我が家としては嬉しいポイントでした。

あと、今回の乗り換えに伴って外装色をソウルレッドに変更しましたが、以前のセラミックメタリックも気に入っていましたが、ソウルレッドの方がよりCX-3のエクステリアデザインが映えるし写真映えもするので(笑)
外装色を変更して良かったと実感しています。

乗り心地・静粛性について

今回の乗換えで、エンジン変更以上にインパクトが大きかったポイントです。

試乗の際は営業マンと終始会話しつつ&試乗車の空気圧が高過ぎで、正確な評価が出来てなかったのですが、納車を終えてディーラーから幹線道路へ出て数百メートル走っただけで、嫁が「かなり静かになったよね!」と明らかに向上した静粛性に驚いていました。
エンジン変更に加え、年次改良でのガラス・ドア鋼板・ルーフライングの厚みアップなどの静粛性を追求した事がかなり効いており、少し高速も走ってみたのですが、90km程度の速度域までであれば、特に恩恵を感じました。

ただ、静粛性がアップした事による弊害もあって、それ以上の速度域になると、初期型では感じなかったドア開口部の風切り音が若干気になりました。
これについては既に対策グッズを購入&装着済みなので、近いうちに高速を走って改善効果を確認する予定です。

乗り心地に関しても、路面の凹凸を乗り越えた際の衝撃が明らかに小さくなり、例えば今までであれば凹凸が大きい場所(自走式立体駐車場などでよくある減速帯など)を乗り越える時は、かなりダイレクトに衝撃が伝わって来たのですが、ほぼ気にならないレベルまで改善されています。
また、入力が小さい細かな凹凸が続く様な場面でも、いなし方が上品になっている事を実感しました。
※この進化に関しては、370kpa程度空気圧が入った試乗車に乗った際でも乗り心地の改善が明確に感じ取れた印象から推測すると、メディアで特にフォーカスされている専用タイヤの効果よりも、ダンパーやシート座面など、タイヤ以外の改善による効果の方が大きいのでは無いかと感じています。

専用タイヤに変わった事による弊害としては、これもメディアで取り上げられていましたが、初期型と比べてワインディングを走った際など、ある程度車速が乗っていてタイヤに横方向の入力が大きく掛かる場面において、若干タイヤがヨレる事に気付きました。(この事で初期型の売りでもあったスポーティーなハンドリングが若干マイルドになっている事も感じました。)
※私個人の過去の経験から述べると、RX-8やロードスターでポテンザからパイロットスポーツにタイヤを履き替えた際に同じ事を感じました。

ただ、このクルマで攻めた走りをする事もありませんし、タイヤ変更によって明らかに操安性が低下していたり、不意にキャビンが揺すられて乗員が不安に感じる要因に繋がると言った事が起きる訳では無いので、個人的には許容範囲内の変化だと感じています。

アップデートされた安全装備等について

買い替えポイントの一つでもあった全車速追従型MRCCですが、今までのMRCCでは制御出来なかった30Km以下から停止までの制御も特に違和感が無くスムーズで、停止からの復帰もボタン or アクセル操作ひとつで行えるので、渋滞が多い都市部に住んでいる者としては、やはり付いていると利便性を感じます。

カラー化されたHUDに関しては、乗り始めた初日は表示方法・項目の差異に戸惑いましたが、カラー化・高解像度化された事による視認性の向上もあり、アップデートの恩恵を感じています。
ただ、交通標識認識システム(TSR)は時々誤認識した内容を表示する事があり、発展途上なシステムだと感じます。真に受けて表示通りの速度で走っていたら、間違いなく国にお布施しまくる事になります(汗)

安全装備面で評価が微妙なのが、「無いよりあった方が良いよね」と何となく装着した360度モニター。
マツコネでエンジン始動時に自動ONに設定出来るので、例えば見通しの悪い駐車場から出発する際などの前方確認の補助として約に立つ場面など、装着する事によるメリットも感じているのですが、後退時の補助として考えると、日中の明るい場所で無ければ表示画像の視認性が良くないので、ちょっと微妙かも?と感じています。
カメラの解像度が悪い事は百歩譲って、せめて表示画像の輝度を周囲の照度に合わせて調整してくれれば、少しはマシになるのでは?と思うのですが。。。
使い慣れればまた印象が違って来るのかも知れませんが、大多数の人が試乗の第一印象でオプション購入の有無を決めるであろう事を考えると、今回のCX-3で一番残念なオプションとの評価が下りそうな予感がします(笑)

その他装備としては、人生初体験なパワーシートが嬉しい装備です。
乗り換え前は「電動で前後上下の調整が出来る程度でしょ?」と特に気にも留めていなかったのですが、実際に使ってみるとシートの前側・後側でそれぞれ高さ調整可能だったり、ランバーサポートまで付いていたりと、想像以上に細かくシートポジションが調整出来るので、非常に助かっています。


以上、1週間乗ってみて感じた事を取り留めも無く記しましたが、オーナーの嫁として求めていた「デザイン性の高いCX-3をより高い質感で愉しみたい」と言う目的は間違いなく達成出来ている事を実感したし、専属運転手?な私としても(笑)求めていた部分の進化は満足出来るレベルで実感出来たし、乗り換えに伴うネガティブな面での変化も許容範囲内に留まっていたので、今のところ乗り換えた事に非常に満足しています。