リア用ドライブレコーダーの取り付け

CX-3との日々
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リア用ドライブレコーダーをCX-3へ取り付けました

取り付けに必要な物と大まかな手順について

DIYでCX-3へリア用のドライブレコーダーを取り付けしてみました。

●取り付けに必要な物
・内装はがし
ドライバーなど先が尖った物でも代用出来ますが、安価な物ですし内装を傷付けるリスクを低減するためにも、購入する事をお勧めします。

・配線ガイド
手が届かない隙間に配線を通す際の必須アイテム。針金などでも代用可能ですが、手元に無ければ専用の物を購入する事をお勧めします。

・すきまテープ
適宜配線に巻き付ける事で、走行中の振動などに起因したカタカタ音が出る事を防ぎます。

・養生テープ
内装を剥がす際の内装はがしを差し込む箇所の養生、ドライブレコーダーの位置決め時のマーキングに使用します。

・マイナスドライバー/ラジオペンチ
内装を止めているクリップを外す際などに使用します。

 

●作業手順
大まかな手順としては以下の流れになります。

  1. ACC電源の確保
  2. ACC電源をリアハッチまで配線
  3. リアハッチへドライブレコーダー本体を取り付け

作業の難易度としてはそれ程高くありませんが、(私もそうでしたが)ACC電源の配線工程にかなりの時間を要しますので、DIYをお考えの場合は纏まった時間を確保して作業に臨まれる事をお勧めします。

時間は要するものの、上手く仕上がれば業者に施工して貰ったかの様に綺麗に設置出来て、DIYした事の満足感は非常に大きいですよ!!

 

【作業手順1】ACC電源の確保

助手席側にあるヒューズボックスより、電源取り出しソケットを利用してACC電源を確保しました。
※画像の赤線箇所(No5 F.OUTLET(15A))より確保
CX-3のヒューズは低背タイプとなります。

ヒューズボックスからの電源の取り出し手順はこちらの動画が参考になります。

【作業手順2】ACC電源をリアハッチまで配線

確保したACC電源をサイドシルの既存配線の配線ルートを利用し、Cピラーを経由してリアハッチまで配線します。

後席から配線ガイドを前席に向けて通そうとしている状態

前席から後席にかけてのBピラー部分は手が入らない箇所を配線が通過するので、画像の様に後席から配線ガイドを前席に向けて通しておきます。
配線をカバーしているパネルは引っ張るだけで簡単に外れます。


後席から前席へ配線ガイドを通した状態

先ほどの手順で助手席ヒューズボックスから確保したACC電源をサイドシルの既存配線に沿って這わせた上で、配線ガイドを使って後席側へ引き込みます。
この際、配線を傷付けない様に、配線をカバーしているパネルの固定穴を避ける必要があります。


後席まで配線を通せたら、次はリアホイールハウスからCピラーに配線を通す必要があるので、まずは整備書を参考にCピラーを部分的に外します。

リアハッチを開けてCピラー付近のウェザーストリップを外した上で、上のCピラー・トリム取り外し/取り付け手順の5に記載があるクリップ(3)を外してから、Cピラーを引っ張って上部に配線ガードを通すスペースを確保します。
スペースを確保したら、ラゲッジルーム側から配線ガイドを後部座席側へ通しておきます。


ラゲッジルーム側から配線ガイドを後部座席側へ通した状態

後部座席のウェザーストリップをCピラー付近まで外して配線を通すスペースを確保し、リアホイールハウスからCピラーに配線を通します。


後部座席側からラゲッジルームへ配線を引き込んだ状態

Cピラーまで通した配線を、予めリアハッチ側から通しておいた配線ガイドを使って、ラゲッジルームへ引き込みます。

 

ラゲッジルームまで配線を通した後は、天井裏を経由してリアハッチへ配線を通す必要があるため、整備書の手順に従いリフトゲートアッパトリムを取り外します。

※手順4に記載のグロメットを繋ぐリードワイヤは、整備書では切断する様に指示されていますが、グロメットを固定している爪をマイナスドライバーで持ち上げつつ、開口部から手を回して押してあげると外れるので再利用可能です。


リフトゲートアッパトリムを取り外した状態

次に、天井裏からリアハッチへ配線を通すために、画像の中央部分に移っている蛇腹ホースへ配線を通す必要があるので一旦蛇腹ホースを取り外します。

蛇腹ホースは取り付け部分の裏側から爪を押しながら引っ張る事で取り外し可能ですが、爪を押さえるのが手探りでの作業になるため、手先が不器用な方は少々苦戦するかも知れません。


配線のため蛇腹ホースを外した状態

この状態にしたうえで、ラゲッジルームまで通しておいた配線を天井を経由して蛇腹ホース手前まで通します。(天井の配線を通す部分はクリップで固定されているので、クリップを外して配線を通すスペースを確保します。)


蛇腹ホースにACC電源を通し終えた状態

蛇腹ホースには既存配線があってスペースに余裕が無いので、ACC電源ケーブルの長さに余裕があれば、左右の配線の埋まり具合を見比べたうえで余裕がある方で通した方が良いと思います。

私の場合、ACC電源ケーブルの長さがギリギリだったため左側を通さざるを得ませんでしたが、左側は本当にスペースに余裕が無かったため力技で通しました。

【作業手順3】リアハッチへドライブレコーダー本体を取り付け


ドライブレコーダー設置後の状態

ここまでACC電源を通せたら、通電確認を兼ねてドライブレコーダー本体を取り付けます。
この時、蛇腹ホースへ力技で配線を通したためMiniUSBコネクタが変形してしまい焦りましたが、マイナスドライバーを駆使して変形を修正し、事無きを得ました。

ドライブレコーダー本体の固定は、いきなりエイっ!と両面テープを貼り付けてしまうと水平が出せない事必至なので、画面を見ながらベストな位置を確認し養生テープでマーキングしてから固定しました。

作業を行う際は、画像の様に水平位置が確認し易い場所で行うのがコツです。

 


ドライブレコーダー本体の固定が終わった状態

後は配線をすきまテープでカタカタ音対策してから、リフトゲートアッパトリムなど取り外した部品を元に戻して作業完了です!

多少面倒な手順がある事と、手先が器用な方でも最低1時間は掛かるので纏まった時間が必要ですが、既存配線や部品の加工が無い分、DIYで取り付けるハードルはそれ程高く無いかな?と思いました。


運転席から後方を見た画像

取り付けたドライブレコーダーの形状が正方形な事もあり、若干後方を見た時に目立ってしまいますが、バックする際に危険なレベルで視界を防ぐ事も無いので、私的には許容範囲内かと思っています。

プライバシーガラス越しにドライブレコーダーが見えますし、万が一煽られても至近距離であればナンバープレートも判別可能なので、煽りドライバー対策として役立ちそうです。

 

今回取り付けしたドライブレコーダー(Yupiteru WD300)のサンプル動画です。

 

リア用ドライブレコーダーは煽りドライバー対策だけでは無く、安全確保の面でも効果絶大です!

2020/1/28 設置後1年半運用しての感想を追記

リア用ドライブレコーダー設置後、約1年半・1万Km走行してみての感想としては、リアガラスへ貼り付けしているドライブレコーダー設置ステッカーとの相乗効果もありますが、後続車両に車間距離を詰められた場合でも、ステッカーやドライブレコーダーの設置を認識した後は、ほぼ全てのケースで安全な車間距離を保ってくれる様になりました。

リア用ドライブレコーダーを設置していなかった初代のCX-3に乗っていた頃は、煽り運転には至らないものの、危険なレベルで車間距離を詰めたまま走行するドライバーが、かなりの頻度で見受けられましたので、リア用ドライブレコーダーの設置は煽りドライバー対策だけでは無く、安全確保の面でも絶大な効果を実感しています!

 

今回取り付けしたドライブレコーダー

ドライブレコーダー用のmicroSDカードは高耐久タイプを使いましょう!

ドライブレコーダーは車内に設置するため、四季を通じて非常に過酷な環境に晒されます。
しかし、一般的なmicroSDカードでは高温な環境での使用が想定されていない(使用温度範囲が0~55度程度)ため、せっかくドライブレコーダーを設置したにも係わらず、カードが故障していて録画されていなかった・・・なんて事に繋がりかねません。
また、安価に販売する事を優先しているため、記憶用のチップにはTLCと呼ばれる書き換え可能回数が少ない物が用いられています。

そこでお勧めしたいのが産業用・高耐久などと呼ばれるタイプのmicroSDカードです。
その名の通り、過酷な場面で用いられる事が多い産業用途にも耐え得るために様々な強化が施されています。
・使用温度範囲の強化(-25~85℃)
・ひねり・曲げ・落下といった強い衝撃への強化
・電源瞬断時のデータ損傷が起こりにくい耐性を備えた設計
・TLCより5~10倍程度書き換え可能回数が多いMLC Flashの採用